地域教育とIT

地域教育とIT

小菅村とお隣の丹波山村の小学校中学校の先生向けに、「地域教育とIT」とテーマでお話をしてきました。

元システムエンジニアということで、ITスキルを活かして地域に貢献できればと思い、今回のご依頼を受けました。

先生の業務の効率化

子供たちの教育にITを使う前に、まずは先生の業務をITで効率化しましょうというお話をしました。

先生たちはやることが多く忙しいと伺っていました。新しいこと・より価値のあることに挑戦するためには、既存の業務を圧縮して新しいことに挑戦する時間を作るべきだと思います。

業務を圧縮して時間を稼いで、その分子供たちのために時間を使ったり、早く家に帰って家族や友人との時間を大切にしてもらいたいと思い、まずはITを使った業務効率化を提案させてもらいました。

具体的にはEXCELの便利な使い方から、ITを使った情報共有、WEBサービスを使った業務の自動化など、実物を見ながらご説明しました。

都市住民に対して情報発信

平成26年6月の「農山漁村に関する世論調査」によると、子育てに適しているのは都市地域だと思うか,それとも農山漁村地域だと思うか聞いたところ,「都市地域」とする者の割合が39.5%,「農山漁村地域」とする者の割合が50.0%と、農山漁村地域で子育てをしたい人の方が多いという結果があります。

それだけ地域での教育に関心があるということを念頭に、私達の村で取り組んでいる教育を情報発信していくべきだと伝えました。

地域の伝統文化を取り入れた教育や、地域人材を活用した取り組み、そして人数が少ないからこそ一人一人に目が行き届く教育など、教育に対して熱心に取り組んでいることはたくさんあるので、そういう情報を具体的に都市住民に対して発信していってほしいと思います。

情報機器を活用した教育

小菅村は小学校・中学校ともにiPadが配布されていて、授業に活用することができます。これからはITが使えることが普通になってくるので、授業の中でも上手く情報機器を使っていけるように、具体的な使い方など提案してみました。

まずは学生にインプットの質を高めるということで、いくつかiPadの特性(位置情報やジャイロスコープなど)を活かした教育アプリを紹介しました。iPadを持って歩きまわったり、傾けたりすることで学びが深まるアプリがあるのがiPadのいいとこですよね。

またアウトプットもiPadでしてみるということで、プレゼン資料の作り方や動画の作り方なども簡単に説明しました。地域の子供たちが自分たちの感じたことや考えてることを、iPadを使って発表してたら面白いですよね。ここで学んだアウトプットをするスキルはきっと、子供たちが大人になった時に、やりたいことを形にするために活きてくると思います。

子供たちの未来のために、教育に携わる人たちのために、よりよい地域教育のために、私のITのスキルが活用していければと思います。

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