こんにちは、NPOの石坂です。
暑くて忙しい夏が過ぎ、すっかり秋の雰囲気が漂い始めた小菅村。
先日久々にほぼ全スタッフ総がかりで、夏の間に伸びに伸びた雑草刈りをおこないました。
草刈りなんて、お金にもにもならないし、疲れるし、切ってもまた伸びてくるし、
本当に心が折れる作業です。
「農」の技術をつなぐ
でも、その地域にはその土地の農業があり、農事期があります。
小菅村にも同じように、その土地のやり方、種まき草刈りなどの時期が、谷ごとや地区、小字ごとにあります。
「小菅村」といっても、本当に多くの作業の手順があり時期がありビックリするくらいです。
なので一か所の土地で何回も作業を行うことが、身に染みてしっかりと作業を体で学ぶことができます。
その基礎ができてやっと他の地区でも対応できる応用が身についてくる。
鎌の使い方、鎌の研ぎ方、効率的な切り方・・・・
学ばなければいけないこと、身につけなきゃいけないことが多すぎ!
「農」の土地をつなぐ
村がドンドン高齢化していくことは、その地域の活力を低下してくると何となく文面では分かるが、畑をみると一目瞭然です。
去年までやっていた畑が、今年はやらなくなったから草になってる。
去年までやっていた畑より、一回り小さくなっている。
段々と、畑が減ってきて耕作放棄地が増える。6次産業化だの、活性化施策だの手を打ったとしても、畑を耕している人たちの、年齢を止めることはできない。
だから、自分たちの世代が、事務仕事が忙しくてもその土地の野良仕事は、できる限り続けなくてはいけない。
草が生えてどうしようもなくなっても、一度放棄したら再び「畑」に戻すのは畑を継続させるより大変だから
「農」のある風景をつなぐ
今、自分たちが村を案内して「ここから見る景色が綺麗です。そして好きな景色です」と言っている景色は、ずーーーと村の方々が、農地を守りつないで来てくれた賜物です。
それを今、私たちが「借りて」紹介しているだけ
そんな自分たちが好きな景色を、これからもつないで行くために、「農」をしっかりと私たちも次世代へつないでいきたいと思います。