-源流域を拠点としたグリーンインフラ推進構想「Kosuge-Model」創出に向け活動を開始-
NPO法人多摩源流こすげ(理事:宮林茂幸)は、大成建設株式会社(社長:相川善郎)と、小菅村 (村長:舩木直美)と7年間のグリーンインフラ※推進にかかる連携協定を締結しました。
本協定締結により、小菅村産木材の利用や水源涵養林※2等の自然環境保全活動を積極的に進めるとともに、流域全体で取り組む治山治水と生物多様性保全の両立をテーマとし、多摩川源流域を拠点として他流域にも展開可能な「Kosuge-Model」の創出に向けて2024年度より活動を開始します。
本協定に基づく主な取り組みは以下のとおりです。
- 木材利用と自然林化を推進
小菅村で伐採・製材した木材の利用を積極的に推進します。また、伐採後の人工林エリアでは遺伝的多様性や地域性を考慮した広葉樹種苗による植林・育林を行い、多面的な機能を有する自然林に置き替えることにより、源流域から流域全体に展開可能なグリーンインフラの構築を目指します。 - 林床植生エリアでの保全活動を実施
広葉樹植林エリアや希少植生エリアでの保全活動として防鹿柵を設置し、シカによる食害防止対策を施します。また、保全エリア内で定期的に動植物モニタリングを実施し、保全効果を測定します。 - 環境保全活動に取り組む人材を育成
源流大学で長年培われてきた環境保全体験等を大成建設株式会社の社員研修等に提供し、自然に触れながら自然共生社会の実現に向けて必要となる自然資本の機能や里地里山の維持管理のための人的なサポートの重要性を学び、環境保全活動に自主的に取り組める人材を育成します。
参考
本取り組みを紹介した動画をYouTubeに掲載しています。
Youtube:https://youtu.be/SUcc3CY5jUs