多摩川源流大学 事業スタッフ (令和7年度採用) を募集します!

多摩川源流大学 事業スタッフ (令和7年度採用) を募集します!

 

「多摩川源流大学」事業を運営するNPO法人多摩源流こすげでは、2025年度採用の新規スタッフを募集します。

 

新規スタッフ募集の概要

・山梨県小菅村の NPO法人多摩源流こすげ にて、「多摩川源流大学」事業スタッフを、1~2名募集。

・多摩川源流大学の「源流の文化と景観を継承する」事業に取り組む。

・NPO法人多摩源流こすげ所属の小菅村地域おこし協力隊として採用。勤務は令和7年4月~を予定。ただし採用時期は調整も可能。

 

本ページの全体像

▶「NPO法人多摩源流こすげ」とは

▶多摩川源流大学で一緒に取り組む事業について

▶私たちの行動指針

▶勤務条件等

▶百聞は一見にしかず、といいます

▶小菅村とは

 

「NPO法人多摩源流こすげ」とは

多摩川源流である小菅村の資源の特性や魅力に着目し、下流域と源流地域との人的・資金的な連携を一層強固にするために必要な事業を行い、元気で希望のある源流の郷小菅村の活性化に寄与することを目的に次の事業を行っています。

▶NPO法人多摩源流こすげの事業概要と沿革については、こちら↓

https://npokosuge.jp/aboutus/npokosuge

ビジョン

人から聞いたり見ただけで理解したつもりになりがちな「もの」や「情報」に溢れた現代社会において、暮らし・食の根源を体験することは、とても難しくなっています。多摩川源流大学は、多様な文化、自然、人材が一体化する源流域、小菅村で行われる体験学習を通して、本物に触れ、根本を知る学びの場と気づきのきっかけを、すべての人へ提供することが最大の目的です。ここには「自分独りでは何も分からない」ということが「分かる」、実践力を与えてくれる授業があります。積極的に小菅村や他の源流域での体験プログラムを発信し、大学や県といった垣根を越えて、より多くの方々が参加できる環境を整えてまいります。

ミッション

「知識だけでなく、生きた知恵を次世代へ」

源流域での体験学習を行うことで、その地域に係る住民と学生、また上下流域に暮らす人たちの交流を促し、お互いに無いものを補える流域全体の繋がりや、豊かな源流資源の活用を意識できる人材の育成、コミュニティづくりを図り、ひいては農山村の「地域おこし」を目指します。目先ではなく100年後の日本の循環型社会を実現するための知恵を、着実に継承していきます。

 

多摩川源流大学で、一緒に取り組む事業について

ここからは、多摩川源流大学のスタッフとして、一緒に取り組んでいく事業について、具体的にご紹介します。

6つの項目でご紹介していますが、一つひとつが個別の事業というわけではなく、多摩川源流大学の事業全体の方向性のようなものです。ご自身の専門分野や、興味・関心のある分野を中心に取り組んでいただくことも念頭に置き、テーマを設定しました。

分野や内容は多岐に渡りますが、源流域の文化と景観を継承していくべく、社会や環境の大きく変化していくこれからの時代に、取り組むべきことをともに考えていきたいと思います。

 

①多摩川源流大学の運営(大学生の活動、実習、調査・研究の企画、受け入れ)

東京農業大学、法政大学を中心に、多くの大学生が小菅村に通い、幅広い活動を展開しています。多摩川源流大学では、大学生とともに農業や文化を継承していくプログラム「源流畑の学校」を年間を通じて開講し、村の人たちが送っている、四季に合わせた生活を実践しています。農作業や地域行事は、小菅村の住民がみな、講師です。村の人たちの暮らしから学ぶことは、たくさんあります。農作業や食の体験を通じて、村人と仲良くなり、村人に会いに小菅村へ足繫く通う大学生や卒業生が数多くいるのも、小菅村ならでは、です。

こうして大学生が活躍できる環境を生かした、村の自然や地域文化の調査・研究、フィールドワーク等の受け入れの企画、調整も行っています。

 

 

 

②村の暮らしを継承する交流・滞在拠点づくり

小菅村を訪れれば、四季折々の小菅村の食や文化、暮らしを体験することができますが、少子高齢化とともに人口減少の進む現代においては、その文化や暮らしそのものが失われつつあります。

そこで、小菅村に残る、自然と共に生きる知恵や文化を実践し、村で培われた「想い」と「風景」を村外から通う人も村民の一員として継承していく、交流・滞在拠点づくりを10年ほど前に閉業してまった「古家旅館」を舞台として2024年夏より管理を始めました。

村役場のすぐ隣、多くの村人が行き交う村の中心街に位置することから、村民との交流の玄関口となることをめざしています。同時に、地域の資源を最大限に活用した循環共生型社会をつくる「きっかけ」となる場にしていきます。

現在は、村に通い調査研究や村内行事などに参加する大学生の活動拠点となっており、日常的な管理をおこなっております。この施設の維持管理や改修も含め、「古家旅館」を活かした滞在や活動の在り方を考えていきたい、と思います。

 

  

 

③多摩川源流大学(白沢校舎)の源流文化のミュージアム拠点化

多摩川源流大学は、小菅村の自然や、人々の営む暮らしの文化を実践する「ミュージアム」です。
 長年の活動により、継承されてきた技術、あるいは昔の農機具、調査研究の成果などさまざまな形の源流文化が蓄積していますが、訪れる人たちがそれらを見ることができる施設体制は、まだ整っていません。
現在、失われつつある技術や伝統を、文書や動画等で記録に残す活動を行っています。一方で、これらは継承が途絶えてしまえば、歴史となってしまうことから、多くの人に見てもらう拠点が必要です。
そこで、旧小学校の校舎である多摩川源流大学の拠点施設「白沢校舎」を、源流文化のミュージアムとして整備し、地域住民や訪れる人々が「源流」を知ることのできる拠点に整備します。

 

 

 

 

④源流域の農業と食文化の継承と、環境保全型農業の実践

小菅村には、遠い昔から受け継がれてきた、源流の農業と食文化があります。

山に囲まれ、急傾斜地が多く稲作に向かない小菅村では、昔からジャガイモや蕎麦、雑穀類の栽培が行われてきました。

現在も、ジャガイモや蕎麦は小菅村の特産品の一つとなっていますが、生産者は大幅に減少し、同時に食文化も失われつつあります。小菅村の農業は、その多くが手作業で行われ、住民が培ってきた知恵と技術があふれています。一方で、高齢になった村民には重労働となる作業も多く、栽培規模は年々縮小し、ついには畑作業を断念する住民も後を絶ちません。

そこで、源流大学スタッフや大学生が住民と一緒に作業をすることで、受け継がれる知恵と技術を直接教わりながら、作業のサポートをしています。

同時に、多摩川源流大学の畑でもジャガイモ・蕎麦・大豆など、村に残る在来品種を栽培し、村の農業と文化の継承に取り組んでいます。

 

 

 

 

⑤源流の森林を次世代に受け継いでいく森づくり事業

多摩川源流に位置する小菅村は、東京都の水源地として、120年以上前から大切に管理されてきました。

かつて小菅村の山は多様な樹種の広葉樹が広がり、また人々は薪炭林として利用してきましたが、戦後には針葉樹(スギ、ヒノキ)が広範囲にわたって植樹され、人工林の広がる山へと変化しました。

しかし、そのスギやヒノキの森も、木材価格の低下とともに利用されなくなり、放置され、荒廃しているのが現状です。

多摩川源流大学では、小菅村の人々がこれまで大切に守ってきた水源地の森を、次世代に受け継いでいく森づくりに取り組んでいます。

2024年には、大成建設株式会社、小菅村との3者協定によるグリーンインフラ推進の連携協定を結び、新たな事業がスタートしました。

多摩源流グリーンインフラ推進構想 「Kosuge-Model」創出に関する協定

源流域で伐採、製材した木材を流域や都市部で利用していくとともに、人工林伐採跡地の広葉樹林化を進め、多面的機能を有する豊かな水源林を回復していきます。広葉樹林化にあたっては、源流域で採取した種子や苗木から広葉樹苗を育成しています。また、巻き枯らしによるスポット間伐や、山に水が浸透し下層植生を育むような整備を行い、より針広混交林への移行に効果的な手法を実践しています。

 

 

 

⑥村の資源を活用した体験プログラム等の企画、運営

源流の郷「小菅村」の豊かな自然や文化を活かして、「源流体験」をはじめとする様々な体験プログラムを実施しています。村の子どもたちから都市部の社会人まで、幅広い方々を対象に、源流体験や農作業体験、森林散策等のプログラムを企画しているほか、自然体験を盛り込んだ小学校の林間学校や、企業の職員研修も受け入れています。

特に「多摩川源流体験」は、多摩川流域に住む家族や団体が毎年多く訪れており、身近な下流側の多摩川と源流域とが、川を通じてつながっていることを体感できる上下流をつなぐプログラムです。

また、村の保育所や小中学校では、総合学習や理科等の授業にて、自然や地域文化に関する学習も行っています。小菅村で生まれ育った子どもたちにとって、源流の自然と文化が「故郷」となるよう願いを込めて、取り組んでいます。

 

 

 

私たちの行動指針

つなぐ

地域には、昔から繋いできた文化や風習、景色があります。それを次の世代へ「つなぐ」のもここに住む私たちの使命だと思っています。 人と人を「つなぐ」ことを積極的に行います。それは、田舎を知らない人、興味のある人を村へ呼び込むようなこともありますが、村民と私たちや、村民と「新・小菅人」を「繋ぐ」ことも行います。顔が見える関係だからこそ、安心な村での生活があると考えています。 村の情報を皆さんへ「繋ぎ」ます。私たちだからこそ見えるもの、よいと感じるものをどんどん発信して、村のファンを作りたいと思っています。そのために、どんどん村の情報を発信していきます。

向上心を持つ

人口が600人ほどしかいないのが小菅村です。でも600人もいます。ほぼみんな知り合いです。仲良く気ままに過ごしていくこともできますが、一人ひとりが少しづつ何か頑張ったりスキルアップすることで、今よりちょっと村が暮らしやすくなるかもしれません。 一人ひとりの小さな向上心が、大きく村をかえていくかもしれません。

リーダーシップ

なにか新しいことや思いついたコト、やってみたいことが浮かんだらぜひ行動に移してみてほしいと思います。先頭に立つことを経験していないと、その1歩が踏み出せないかもしれません。 でも、待っていては何も起きません。自分から動いてリーダーシップを発揮してください。最初は失敗してもOK。そんな頑張りをみんな応援してくれる村です。

こんな人と仕事がしたい

  • 主体性のある人 →受け身や、マニュアル型では退屈しちゃいます。
  • 自然が好きな人 →生活も仕事もシカやイノシシがいる山の中です。四季を楽しまなきゃ。
  • 健康な人 →意外に村での生活は体力使います。今健康じゃなくても、健康になるかも。
  • PCが使える人 →全く使えないと大変。外仕事半分、デスクワーク半分だから。
  • チャレンジ精神がある→何事も挑戦してみること。失敗や怒られることもありますが、それも成功するための第1歩

私たちについて

現在、NPO法人多摩源流こすげは、常勤スタッフ2名と非常勤1名で運営しています。

スタッフの紹介は、NPO法人多摩源流こすげHP内のページをご覧ください!

https://npokosuge.jp/aboutus/npokosuge

 

勤務条件等について

〇応募受付期間

 令和6年10月21日(月)~ 令和6年12月25日(水)

勤務場所(所属先)

NPO 法人多摩源流こすげ
雇用形態及び期間

① 小菅村地域おこし協力隊員として小菅村が委嘱します。
② 期間は採用日により 1 年間とします。但し、1 年毎に延長が可能で最長 3 年間となります。
③ 個人への業務委託契約となることから、村との雇用関係はございません。そのため、国民健康保険、国民年金に加入していただきます。
④ 協力隊員として相応しくないと判断した場合は、委嘱期間中であっても委嘱を取り消すことがあります。

業務委託料

月額 225,000 円
特別手当(6 月 250,000 円、12 月 250,000 円)

勤務時間

8 時 30 分~17 時 15 分(1 日:7 時間 45 分)を基本とします。
※活動の内容により時間外の作業等が発生します。

休 日 ・ 休 暇

土・日・祝日
※特別休暇あり
※休日出勤あり(その場合は代休対応)

住 居

村が用意する村内の住居に入居していただきます。家賃が必要な場合は補助します。
※転居に係わる費用、生活備品、光熱水費は個人負担

活 動 に 関 す る 経 費

活動に要する燃料、作業用備品、消耗品等の経費は、協議の上必要に応じて予算の範囲内で村が負担します。

そ の 他

その他の事項は、小菅村地域おこし協力隊員活動規程によります。

地域おこし協力隊への応募の窓口は、小菅村役場源流振興課となります。応募方法や、採用に関する最新情報は、小菅村役場のホームページをご覧ください。

〇小菅村役場HP「R7年度地域おこし協力隊募集について」

http://www.vill.kosuge.yamanashi.jp/living/shinko/20231110144352.html

 

百聞は一見にしかず、といいます

まずは一度、小菅村を訪れてみませんか?

最寄り駅—JR中央本線大月駅までは都心から1~2時間、日帰りでも村を訪れることもできます。

最寄り駅まで、お迎えにあがります。

 

いきなりはちょっと…って思うかもしれません。

私たちもそうでした。

だからこそいいます。

大歓迎です!

ご質問、相談だけでも構いません。

スタッフ一同、ぜひぜひ、お待ちしております!

(担当:青山大我・石坂真悟)

 

 

小菅村とは

 

多摩川の源流、小菅村

山梨県小菅村は、東京都を横断する多摩川の源流域にあり「多摩源流」と呼ばれています。源流の澄んだ川と緑豊かな山々に囲まれ、昔ながらの文化と景観が残る小菅村は、まさに日本の原風景です。

▶小菅村についての詳しい紹介は、こちら↓

https://npokosuge.jp/aboutus/kosugemura

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