桜が散って、山が少しずつ緑色に変わってきた小菅村です。
毎年変わらない春の景色ですが、今年は新型コロナウィルスの影響で観光客がおらず、村内はとても静かです。
道の駅などの観光施設は全て休業、林道や登山道も全て通行止となっています。
道の駅こすげよりお送りします。
現在の天気は晴れ、気温9℃です。
久しぶりの青空です。本日より小菅村の林道及び登山道は、新型コロナウィルス蔓延防止のため全線通行止めとなります。
登山やツーリングなど出来なくなりますのでご注意下さい!https://t.co/STJ2fJg3kf pic.twitter.com/csuQDL2wu1— ぼんちゃん (@bonko_kosuge) April 22, 2020
お客さんを呼ぶことはできませんが、春になって忙しくなる作業があります。
それは畑作業です。
昔から行われてきた、小菅村の生活に必須な作業です。
今回は冬に寝かせておいた畑を起こし、畑の始まりとなるジャガイモ植えについて紹介したいと思います。
冬の畑は・・・
冬に美味しい野菜は、ほうれん草やカブなど沢山の種類あります。
しかし小菅村では1月~3月頃までは畑を使いません。
その理由は畑が凍ってしまうからです。
冬になると気温がマイナス2桁になってしまうこともあるため、作物が凍ってダメになってしまいます。
使わないというよりは使えない状態になってしまうのです。
そのため4月頃が畑の始まりとなり、一斉にジャガイモを植え始めます。
まずは畑起こし
作物を植える前に畑を起こす(耕す)作業をします。
これにより固まった土を柔らかくしたり肥料を混ぜ込んだりと、作物が育ちやすい畑を作ることができます。
今は便利な耕運機を使っていますが、昔は全てクワを使った手作業です。
クワを使ってみたこともありますがとても重労働。
機械の力は凄いと改めて感じました。
ジャガイモ植え
準備ができたらジャガイモを植えます。
まず畝(うね)の間隔を決めて畑にジャガイモを植える溝を作ります。
溝ができたらその中に等間隔で、種となるジャガイモを植えていきます。
種となるジャガイモは大きいものだけ半分に切り、切り口に灰を付けて乾燥させてから植え付けます。
こうすることによって植えた後に腐りにくくなります。
植えたジャガイモの間には堆肥などの肥料を入れてあげます。
これにより栄養がいきわたり、美味しいジャガイモが出来上がります。
その後土を被せればジャガイモ植えは終了となります。
今後は芽が出てきたら間引いたり、土を寄せて畝を高くする作業をしたりしながら成長を見守り、7月頃に収穫となります。
今年はどんなジャガイモが出来るか楽しみです。
油断は禁物!種芋を狙うのは・・・
ジャガイモを無事に植え終わりましたが、油断は禁物です。
小菅村では植えたジャガイモを狙う生き物がいます。
それはイノシシやサルです。
なんとせっかく植えたジャガイモを掘り出して食べてしまうのです。
今回植えた畑は電気柵で囲ってあるのでイノシシは入ってきませんが、サルは周囲の木や建物をつたって入ってきてしまいます。
せっかく植えたジャガイモを取られないように、毎日の見回りを行っています。
サルに取られず無事に成長することを願うばかりです。(盆子原)