都心から2時間5分!罠猟師体験

都心から2時間5分!罠猟師体験

2018年3月10日・11日にNPO法人多摩源流こすげの人気企画「罠猟師体験」に同行してきました。

参加者は首都圏に住む7名のお客様。
どんな体験が行われるのか地域おこし協力隊の中村が潜入リポートしていきます。

罠猟師体験とは?

最近は農山村での鳥獣害被害や狩りガール、ジビエといったものが世間の話題になることも多く、
理由は人それぞれですが、比較的免許が取得しやすい罠免許を取る人が増えているようです。

しかし、新米罠猟師には分からないコトだらけ

数種類のくくり罠の使い方、山に入って獣道を探して罠を仕掛け、次の日に仕掛けた罠を見回り、捕獲されていたら止め刺しから解体まで行うコースです。

お客さまの参加理由

・漫画「山賊ダイアリー」を呼んで猟に興味があった。
・親戚が猟をやっていてた。
・山の暮らしに興味があったなど様々。


漫画「山賊ダイアリー」 これを見て猟やジビエに興味持ったって人も少ないみたい。

さぞかしワイルドなお客様たちなのだとうかと思ったら、自己紹介タイムで答えたもらった「好きな動物は?」はという問いに犬・猫という可愛らしいペットちゃんを答えるお客様が多かったです。

みんな優しいお客様たちだらけでした♬

猟のいろはにほへと

まずは「猟とはなんぞや」というお話からスタート。

猟師のタイプ(罠猟師・銃猟師など)や猟にでかける時のマナーや服装など、これからの猟師になろうって人や興味がある人など猟に関して初心者の方が「ふむふむ!」って思えるようなお話をスタッフの方がしてくれました。

基本、猟免許をとったら地域の「猟友会」というグループに入って猟を行うのが一般的らしいです。

地域の人の縄張りやルールなどもあったりして「時間が空いたから、一人で猟に行こう!」という感じには行かないみたいです。


猟師になるためにはたくさん覚えなきゃいけないことが多いそうです。

僕が特に興味深かったのは猟銃の免許を取って、実際銃を保持する際に警察の方から交友関係や家族のことを聞かれ、友人や家族、恋人に「その人は銃を持って大丈夫な人間なのか?」ということを聞きまわるそうです。時には元カノと別れた理由まで身元調査をがっつりされるのだから、簡単な気持ちでは免許をとれませんね。


猟銃所持許可証とるのも色々覚悟がいるみたいです。

罠を仕掛ける練習

お話を聞いたあとはいよいよ実践編
くくり罠のしかけ方を学びます。

ガイダンスをした源流大学の庭で通称お弁当箱といわれるくくり罠の設置方法を学びました。
庭で罠の仕方を学んだあとはいざ、実際猟が行われる山へ。


獣道を探したり、動物の痕跡を見たり

シカの痕跡がある山で、獣道を見ながら「このルートでシカが通っている」「ここ通るんじゃないか」と猟師さんと相談しながら罠をかける位置を決め、罠を仕掛ける練習をしました。

シカに「ここを踏んで!」と誘うように道を作りながらも、「罠だ!」ってばれないようにカモフラージュをしてきます。


こちらの銀のお弁当箱みたいなのが「くくり罠」

ここでもポイントが、罠のお弁当箱を埋めるために掘り起こした土はそのまままた埋めるときに使うこと。

掘り起こした土を近くに捨てちゃうとシカが「何か掘り起こしている!?何!?」って警戒しちゃうから必ず使った土は元に戻すか、遠くに捨てること。だそうです。

猟師さんは猟をするのは騙し合いだと言ってました。

そんなに動物たちも頭は悪くないのです。

ジビエ料理を食す。

2日目はジビエ工場見学からスタート!
ここで保管していたシカを解体して足の部分をBBQ用の肉として切っていきます。
今回食べる肉は前足と後ろ足。


食肉処理場にて捕獲~解体~商品化までの流れを学びました


そしてお客さんと一緒に食材を切っていきます。


炭火焼


トマトスープ煮込み

食べるということ

今回、NPO法人多摩源流こすげの人気ツアー「罠猟師体験」に参加させてもらって、生き物の命を頂くことについて改めて考えさせられました。

普段食べてるものは何かの命を頂いているということ。
「いただきます」の意味も分かったが気がします。

みなさん、ごはんは残さずモリモリ食べましょうね!

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