村唯一の田んぼを再生する学生たち

村唯一の田んぼを再生する学生たち

どーも地域おこし協力隊の中村です。

先週末の土日で、東京農業大学の有志団体「源流放課後の会」の学生さんたちと小菅村唯一の田んぼづくりを長作地区で行いました。

僕は茨城生まれで、田園風景が広がる場所で生まれ育ったのに関わらず、小菅村に来て初めて田んぼに入りました!

 田んぼづくりを行う「源流放課後の会」とは?

源流放課後の会は、多摩川源流大学の実習に来ていた学生が実習だけでは飽き足らず、「もっと小菅村のことを知りたい」「もっと農作業やものづくり、村の人と交流したい」と思っていた東京農業大学の学生さんで結成された有志団体です。

2017年現在、源流放課後の会に在籍しているメンバーは約50名!

その源流放課後の会の初期メンバーが今から約10年前、35年ぶりに小菅村の田んぼを復活させたのです。

大学一年生のメンバーが中心となり田んぼプロジェクトの活動をスタートしました。

「偶然から始まった田んぼ再生」

今から10年ほど前、放課後の会のメンバーが長作地区を歩いていた時に田んぼの持ち主の守重文俊さんと出会う。

「何をされているのですか?」と学生に聞かれた文俊さんは「昔はここに田んぼがあって、カエルとかもよくいたんだが、帰ってこねぇな」と話す。

 文俊さんの生態系や田んぼの話に興味を持った学生さんは

「田んぼをやらせてください」

と言って田んぼ再生が始まったそうです。

 もしあの時学生さんと文俊さんが出会わなければ
もしあの時学生さんが文俊さんの話に共感していなければ

現在小菅村で田んぼの風景を見ることはできなかったでしょう。

小菅村長作地区にある村唯一の田んぼ


田んぼに住む「ヤマアカガエル」 生態系を守って田んぼづくりをしています!

 田んぼプロジェクト【米人さん(こめっとさん)始動】

現在も田んぼプロジェクトは続いているのですが、実は昨年2016年は田んぼをやってくれる学生メンバーの不足や天候によりお米づくりができなかったのです。

源流放課後の会でずっと続いてきた田んぼももう終わりか?と心配されていたのですが、

2017年、現在の大学1年生メンバーを中心に田んぼプロジェクト再生に向けて立ち上がったのです!

源流放課後の会に在籍するメンバーから「田んぼづくりに賛同してくれるメンバー」を募集したところ、20名程の学生が手を挙げて田んぼプロジェクトが再始動しました。

 田んぼプロジェクト始動にあたり皆でプロジェクト名を出し合い
投票の結果「米人さん(こめっとさん)」という田んぼプロジェクト名に決まりました!
(ちなみに僕中村が出した案に。。学生さんすみません)



 米人さん(こめっとさん)第一回活動はあぜ道づくり

2017年2月18日・19日の一泊二日で一回目のこめっとさんの活動が指導しました。

まずは田んぼの整備からスタート。あぜ道を作って土台を整えました。

今回田んぼプロジェクトに参加した学生は8名で、生まれて初めて田んぼに入った学生もいましたが、悪戦苦闘しながらもあぜ道づくりを楽しんでくれていました。


あぜ道に使う杭づくりを文俊さん教わりながら進めていきました。


今回はあぜみちづくり、あぜみちの補強で終了。これから毎月田んぼプロジェクト始動していきます!

 文俊さんは言います。「こうやって代が変わっても田んぼやってくれる学生さんが来てくれるだけで元気でるよね。」と当時の学生はこうだったとか、女学生と二人で小屋をたてたんだよ。と嬉しそうに話してくれました。

 そんな文俊さんの想い・当時の放課後の会のメンバーの想いを受け継ぎ、2017年に田んぼプロジェクト「米人さん(こめっとさん)」は始動しました。

皆さんも小菅村に来た際は長作地区にある村唯一の田んぼものぞいてみて下さい!

「米人さん(こめっとさん)」の学生さんたち気合入ってます!

これからも田んぼプロジェクト「米人さん(こめっとさん)」を宜しくお願いします!

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