小菅村 畑物語

小菅村 畑物語

秋も深まりだんだんと寒くなってきました。

小菅村では山の木々が少しずつ色づいてきています。

協力隊として活動を始めてから7カ月がたち、村の様々なことを経験しました。

そんな中で春から秋にかけての活動は常にと隣り合っていたように感じます。

そこで今回は春から変わりゆく畑の景色を紹介していきたいと思います。

 

何も無い状態から始まった畑

まずは耕す作業から始まります。

硬くなった土を柔らかくして、作物の育ちやすい環境を作ります。

そしてマルチ張り、このマルチ張りはとても大切な作業となります。

マルチフィルムと呼ばれるポリエチレン等のシートで土壌を覆うこの作業。

土壌の水分を保つ・雑草を防ぐ・保温効果で発芽を促進するなど様々な効果があります。

しかし綺麗に張るのは難しく、土を掘って被せる力仕事

汗をかきながら1時間も作業をするとなかなか疲れる作業です。

「鏡のようにマルチを張る」を目標に、練習を重ねていきました。

マルチが張れると種や苗を植えます。

種をまき1週間もすると発芽し、驚くようなスピードで成長を始めます。

 

春に植えた作物が成長し収穫が始まる夏。

植えたら放置して収穫というわけにはいかず・・・

雑草との戦いが始まります。

 

畑の作物をはるかに超える成長スピード、肥料を撒いたわけでもないのに!!

雑草魂なのでしょうか?

「夏の畑は雑草との戦い」であると学びました。

 

雑草との戦いと同時に収穫が始まります。

お化けのように大きくなったズッキーニやキュウリ

とにかく元気のいいオクラ

オクラの実は1日で数センチ成長します。

1週間畑に行かないと、硬くなり収穫時期を逃してしまいます。

他にもトマト、ナス、ピーマン、ジャガイモなど・・・

様々な野菜を収穫しました。

収穫した野菜は道の駅での販売や持って帰り美味しくいただきました。

やはり収穫は楽しいものです。

 

多くの夏野菜が収穫を終える頃、小菅村の名産品であるソバの収穫が始まります。

8月に種まきを行ったソバが収穫を迎えるのが10月です。

綺麗な白い花が咲き、種子ができて赤い色が少しずつ黒くなっていきます。

ソバは痩せた土地でも育ちやすく、とても生命力の強い作物なんだそうです。

台風に負けずになんとか収穫することができました。

収穫後は干して乾燥させます。

乾燥したら脱穀をして、実をすり潰すことによってようやくソバ粉が完成します。

今の畑はちょうど乾燥中。

早く新物のソバが食べたい!

ソバの収穫と同時に、役目を終えた夏野菜の苗を抜きます。

苗を畑に残しておくと、畑の養分をどんどん使われてしまうからです。

「実りの終わった苗は残さない」ことが重要!

また来年も多くの作物が収穫できるといいですね!!

このように畑の景色は少しづつ変わっていきます。

畑を覗くことによってその時期に美味しい野菜が一目でわかるのです!

小菅村にお越しの際は畑にどんな作物が植わっているのか、ちらっと覗いてみてください。

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