こんにちは。NPO法人多摩源流こすげの石坂です。
新緑が美しく映える季節、今年も「多摩川の源流菅村」を舞台に、2026年度の新人研修(大成建設株式会社様)が開催されました。
インフラを支える土木の世界に足を踏み入れたばかりの新入社員の皆さんが、教室での座学を飛び出し、2日間にわたって小菅村の自然と真っ正面から向き合いました。
■ 1日目:未来の森を育てる「鹿柵設置と植樹」
初日は、小菅村の紹介や体験の目的を共有するオープニングからスタート。その後、一行は小菅村とお隣の丹波山村との境に位置する今川峠の伐採地へと向かいました。
ここで取り組んだのは、「鹿柵(しかさく)の設置」と「植樹」です。
現在の多摩川源流域の豊かな森を維持するためには、ただ木を植えるだけでなく、野生動物(特にシカ)による食害から苗木を守る必要があります。参加者の皆さんは、チームで声を掛け合いながら、急斜面に鹿柵を力強く設置していきました。
また他の日程では、小菅村の中心に位置する三つ子山の登山道整備を行いました。地元住民や観光客が気軽に訪れることができる三つ子山ですが、斜面の転石などで登山道が歩きにくくなっていた箇所を、研修として整備しました。
これから自分たちが向き合う作業現場でのチームワークがいかに大切か、そして足元の悪い場所での安全確保の重要性など、自然環境の保全を学びつつも、作業を安全に進めることの大切さを新人の皆さんには体験を通して気づき、感じ取っていただきました。
山仕事で心地よい汗を流した後は、「小菅の湯」で疲れを癒やし、夜は地元の旅館で夕食を囲みながら、これからの懇親の時間を設けました。
■ 2日目:水に触れ、源流の重要性を肌で知る「苗木採りと源流体験」
2日目は朝から「胴長」を着用し、さらに自然の奥深くへと足を進めます。
まずは小菅川遊歩道にて、渓畔林の広葉樹の苗木を採り、移植する作業を行いました。「森」と一言にいっても多種多様な樹種があることを身近に感じてもらうため「森の解像度を上げる」ことを、身をもって深めるステップです。
そして、研修のハイライトとなる「源流体験」へ。 1番堰堤から入渓し、苔むした岩や水の働きより浸食された岩盤、湧水などを見学し、最終地点の2番堰堤の滝へ、川を文字通り五感で感じながら遡上していきました。
冷たい清流、行く手を阻む岩、そして目の前に広がる美しい森。 都市に届く水がどこから生まれ、どのように守られているのか。自分たちがこれから手がける仕事が、この美しい源流へどう影響していくのか。川を歩ききった新人の皆さんの表情には、源流を楽しんだ笑顔と共にこの大自然を共に感じあったチームとしての一体感、自然への理解者の自覚が芽生えているように見えました。
最後は原始村キャンプ場でのジビエBBQで森林の再生とシカの食害について振り返りつつ、地域の食材を楽しみ充実した2日間の研修を締めくくりました。
本研修は、2024年に締結した大成建設株式会社、小菅村との3者協定の一環として実施されています。
■ 企業の皆様へ:なぜ今、多摩川源流の小菅村で「環境研修」なのか?
「環境活動やネイチャーポジティブに力を入れたいけれど、社内でどう進めればいいか悩んでいる」 「新入社員に、机上の空論ではない『社会や自然とのつながり』を学んでほしい」
そんな課題をお持ちの企業の皆様。 都市へ水を供給している多摩川の源流に位置する小菅村には、教科書には載っていない「生きた教育の現場」があります。
自然を守る厳しさと、その先にある恵みの豊かさを知ることは、これからの持続可能な社会を牽引する次世代のリーダー育成に間違いなく直結します。NPO法人多摩源流こすげでは、貴社の理念や課題に合わせたオーダーメイドの研修・環境活動プログラムをご提案しています。
まずは、小菅村の自然を一度見に来てみませんか? 皆様からのご相談・お問い合わせを、心よりお待ちしております。
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